本文へ移動
行うのは情報の整理までです。法律相談・交渉の代行は行いません

釘穴・ネジ穴の補修

この項目の考え方(要点)
負担区分
故意・過失が原因なら借主負担
耐用年数
経過年数を考慮しない取扱い
確認すること
画鋲程度の穴と、下地補修が必要な穴を区別して算定しているか

壁の穴は「画鋲くらいの小さい穴」と「下地の板まで届く釘・ネジの穴」で扱いが分かれます。前者はふつうに暮らしていれば空くものとして大家さん側、後者は借りた人の負担、というのが基本の線引きです。

相場の目安

  • パテ埋め+部分補修:1か所 1,000〜3,000円前後
  • 下地ボードの部分張替え:1か所 1万〜3万円前後(リペア業者の壁穴補修は15,000円前後から)
  • ⚠️ 画鋲程度の穴の補修は、原状回復業者3社の公開料金表のいずれにも単価が無い。金額が付いている場合は、穴の大きさと下地補修の要否を分けて示してもらう余地がある
  • クロスの張替えを伴う場合:面ごとにクロス代が加算

公開されている単価表・料金表から集めた範囲の目安です。地域・業者・時期によって異なります。金額が目安から離れている場合、それだけで不当と判断できるものではありませんが、内訳の説明を求める手がかりになります。

線引きは「下地に達しているか」

国土交通省のガイドラインでは、ポスターやカレンダーを貼るための画鋲・ピンの穴について、通常の生活で行われる範囲のものとして貸主負担とする整理を示しています。

一方で、重い物を掛けるための釘・ネジ・アンカーによる穴で、下地のボードまで補修が必要になるものは借主負担と整理されています。壁の内側の板を替える工事が必要になるためです。

そのため、請求書が穴の数だけで一律になっている場合は、どの穴が画鋲程度で、どの穴が下地補修を要するものかを分けて示してもらう余地があります。

エアコンや棚の取付跡

自分で取り付けたエアコン、テレビの壁掛け金具、棚受けなどのネジ穴は、下地補修を伴うことが多く借主負担と判断されやすい項目です。

ただし、取り付けについて貸主・管理会社の承諾を得ていた場合は、その経緯を確認する余地があります。承諾を得たやり取りの記録が残っていれば、それを示してください。

管理会社に確認すべきこと

電話ではなくメールか書面で尋ねてください。記録が残る形にしておくことが後で効きます。

  • 画鋲程度の穴と、下地補修が必要な穴が分けて算定されているか
  • 穴の位置と数が写真で特定されているか
  • 取付について事前に承諾を得たやり取りが残っていないか
  • 補修の単価と数量が明細にあるか
「釘穴・ネジ穴」を含む明細を確認して返信文をつくる(無料)

請求書の項目を貼ると、この項目を含めて負担区分と減価償却の目安を整理し、確認事項を盛り込んだ返信文を3つのトーンで作ります。

登録なし・無料です。入力した内容はお使いの端末の中だけで処理され、当サイトに送信されません。

よくある質問

画鋲の穴も全部請求されています。

画鋲・ピン程度の穴は通常の生活で行われる範囲として貸主負担と整理されています。下地補修が必要な穴と区別して算定されているか確認する余地があります。

この内容は情報の整理です

当サイトは公表されている資料をもとに確認すべき点を整理するものです。個別の事案について支払義務の有無を判断すること、ご本人の代わりに交渉することは行いません。判断に迷う場合、相手が法的手段に言及した場合は、消費者ホットライン188 から最寄りの消費生活センターにご相談ください。相談は無料です。

参照:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」民法621条