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退去費用の相場(早見表)

金額を言われたとき、目安から大きく離れていないかを見るための表です。公開されている単価表・料金表から集めた範囲の目安であり、地域・業者・時期によって異なります。

この表の使い方(大事な注意)

相場より高いことが、そのまま不当だという意味にはなりません。部屋の状態によって工事の量は変わります。この表の役目は「内訳の説明を求める手がかりを持つ」ことです。目安から離れているときに、数量と単価の内訳を尋ねる根拠になります。

逆に、相場の範囲内であっても、負担区分(誰が払うか)が間違っている可能性は残ります。金額の大きさと、負担区分は別の問題として見てください。

間取り別の総額の目安

間取り原状回復費用の総額うちハウスクリーニング
ワンルーム45,000円 前後から1.5〜2.5万円
1K / 1DK65,000円 前後から1.5〜2.5万円
1LDK128,000円 前後から2.7〜4万円
2LDK198,000円 前後から4〜6万円
3LDK以上275,000円 前後から5.5〜8万円

居住年数が長い場合、クロスや床材の減価償却が進むため、借主が負担する額はこの目安より小さくなるのが原則です。

項目別の単価の目安

項目単価の目安備考
クロス張替え1㎡あたり 850〜1,300円前後量産品の場合。6帖の壁で概ね30〜35㎡が目安
ハウスクリーニング間取りによる(下表)通常の清掃を怠っていなければ原則貸主負担
鍵交換1万〜2.5万円前後鍵の種類で変わる。ガイドライン上は原則貸主負担
エアコン内部洗浄標準機 6千〜1万円前後お掃除機能付きは1.8〜2.1万円の例あり。設備の耐用年数は6年
畳表替え1枚 3,500〜6,000円前後普及品の場合。消耗品扱い(経過年数を考慮しない)
クッションフロア張替え1㎡あたり 2,800〜3,500円前後耐用年数6年。1室いくらの形で見積もられることもある
フローリング部分補修1か所 2万〜3.2万円前後傷の補修(リペア)の場合。経過年数を考慮しない取扱い
フローリング全面張替え1㎡あたり 8千〜1.4万円前後部分補修で足りるところを全面にしていないか、必要性の根拠を確認
見積書の「m単価」と「㎡単価」は別物です

クロスの単価が「850円/m」と書かれていることがあります。これは1メートルあたりの値段で、クロスの幅は約0.9メートルなので、1平方メートルあたりの値段(㎡単価)とそのまま比べることはできません。単位を取り違えたまま「安い」「高い」と判断しないよう、まず単位を確かめてください。

数量の単位が見積書に書かれていない場合は、「この単価は1メートルあたりですか、1平方メートルあたりですか」と尋ねるところから始められます。

調べても標準の料金表に出てこない項目があります

原状回復業者が公開している料金表を6件調べたところ、クロス・床・ハウスクリーニング・鍵交換は必ず載っているのに、次の2つはどこにも載っていませんでした。

  • 消毒・抗菌施工
  • 画鋲・釘穴程度の穴の補修

標準の工事項目ではなく、個別に加えられる性質のものと考えられます。これらが請求書に入っている場合は、金額の内訳に加えて、その施工が必要だと判断した理由もあわせて尋ねる余地があります。

地域によって単価がかなり違います

同じ業者が公開している料金表でも、地域で2〜3割の差があります。たとえばクロスの量産品は関東で1メートルあたり850円、関西で760円といった具合です。全国どこでも同じ金額という前提で見ないでください。

クロスの残存割合(耐用年数6年)

クロスは耐用年数6年で残存価値1円まで償却される取扱いです。住んだ年数に応じた残存割合の目安は次のとおりです。

居住年数残存割合の目安3万円の請求なら
1年83%25,000円 前後
2年67%20,000円 前後
3年50%15,000円 前後
4年33%10,000円 前後
5年17%5,000円 前後
6年以上0%0円 前後

材料の価値についての目安です。ガイドラインでは、故意・過失による張替えに必要な手間の分は別に整理されているため、残存0%であっても負担が一切なくなると決まるものではありません。

項目ごとの負担区分

項目耐用年数詳しく
クロス・壁紙6年クロス・壁紙の考え方
床・カーペット6年床・カーペットの考え方
フローリング考慮しないフローリングの考え方
畳・襖・障子考慮しない畳・襖・障子の考え方
ハウスクリーニング考慮しないハウスクリーニングの考え方
鍵交換考慮しない鍵交換の考え方
エアコン・設備6年エアコン・設備の考え方
消毒・抗菌考慮しない消毒・抗菌の考え方
釘穴・ネジ穴考慮しない釘穴・ネジ穴の考え方
残置物撤去考慮しない残置物撤去の考え方
立会い費用・手数料考慮しない立会い費用・手数料の考え方
自分の請求書に当てはめて確認する(無料)

明細を貼ると、居住年数を当てはめた減価償却の目安を項目ごとに計算します。

登録なし・無料です。入力した内容はお使いの端末の中だけで処理され、当サイトに送信されません。

この表の出典

負担区分と耐用年数の考え方は国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」によります。単価は、料金表を公開している施工業者の記載を根拠にしています(まとめ記事は根拠にしていません)。

単価を一次資料で確認した日:2026-08-12。ここに載せているのは、原状回復として発注されたときの施工単価です。ご自身で業者に個別に頼むときの価格より低いことが多く、請求額との差がそのまま不当を意味するものではありません(管理会社の手数料、現場の状況、地域差が乗ります)。